異世界漫画の金字塔「転生したらスライムだった件」を語る

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『転生したらスライムだった件』。俗にいう”異世界もの””なろう系”作品で、様々なメディアミックスもされている大ヒット作品。タイトルを見て食わず嫌いしてしまいそうですが、ストーリー構成やキャラクターデザインも品質が高い。”異世界もの”の中では珍しく、万人受けするような王道ストーリー。

作者は”伏瀬”先生。異世界に転生して強力なスライムになった主人公が、世界を制覇していく作品で、略称は「転スラ」です。 元々は「小説家になろう」に投稿されたweb小説でしたが、2014年には加筆修正されてライトノベルとして書籍化。2015年に漫画版、2018年にアニメ1期、2020年にアニメ2期が公開され、外伝ストーリーも多数出版されている人気作。 web小説版は完結していますが、書籍版と漫画版の刊行は、2019年現在も継続中。私はもちろん漫画で追っかけています。

あらすじ…序盤のネタバレ含む

37歳の会社員だった主人公は、通り魔から部下を庇って死亡。目覚めると異世界に転生しており、自分がスライムになっていることに気が付く。”異世界もの”を初めて読まれる際は、この辺の展開に「なぜ?」と思わず、すんなり飲み込むのが吉。

加えて、一般的なRPGゲームのように最弱キャラクターではなく、便利かつ強力なスキルを獲得済みのスライムになっていた。中でも、食べた敵の能力を奪える「捕食者」のスキルはすさまじく、回復も攻撃も自在にできるように急成長していく。また、右も左もわからない異世界で物事のあらゆる答えを瞬時に導き出せる「大賢者」というスキルも取得してしまう。なんでもあり過ぎて、すこし混乱する。

ドラゴンの「暴風龍・ヴェルドラ」と友達になり、捕らわれの彼を助けるため、同意の上で捕食。主人公は、さらに圧倒的な力と「リムル」という名前を手に入れる。 大森林に入ったリムルは、知恵と力を使って、ゴブリン族や牙狼族の騒乱を収めてやり、町づくりを支援。「ドワーフ王国」の鍛冶師も雇い入れ、実質的な指導者になり、魔物だけの国をつくりあげていく。

異世界での生活に慣れ始めつつも苦戦している最中、リムルと同じく日本から異世界に来た女性・シズと出会う。この出会いが物語に大きな意味を持ち、今後の主人公・リムルの異世界での生き方に影響を与えていく…といった最序盤のご説明。

転スラの面白さを際立たせる3つの魅力

転スラの魅力は数多い。多くの読者に愛されている作品であることがそれを証明していると思う。

アニメも2期にわたって放送され、様々スマホゲームとコラボが行われるくらいの人気作品に成長した転スラ。日を増すごとに様々な”異世界もの”漫画が増えていく中で、際立って輝いている「転スラ」の読者は、どこに魅力を感じているのか。

一人の読者として、「これが転スラの魅力だ!」という点をご紹介する。

痛快でスピード感のあるストーリー展開

物語の導入は、もはや定番となった異世界転生。主人公は便利なスキルを持ったスライムとなり、ドラゴンやゴブリンの悩みを解決してストーリーが進んでいく。序盤からサクサクと問題解決できるので、テンポが良くてストレスが全くない。

主人公・リムルは倒した敵を部下にして、武器を作らせ、町を作り、勢力を拡大していく。鬼人やゴブリンに命令を出し、名実ともに魔物の国の王様として風格がでてくる。”魔王”についての説明は省きますが、読みごたえもありつつ、テンポのいい展開でリムルは”魔王”になる展開も。 タイトルの印象とは異なり、構成が秀逸で設定も膨大です。思わぬキャラの再登場や伏線回収もあり、引き込まれるストーリーが人気の一端を担う魅力となっている。

主人公・リムルの無双っぷり

異世界に転生した直後から、異世界ではありえない能力を所有するリムル。この”チート”展開こそが”異世界転生”作品の王道展開であり、大きな魅力ポイント。加えて、優れた能力ではあるもの、上手に使わないと強くなれない仕様であり、リムルは自然な流れ、ストーリー展開でどんな敵にも負けない無双っぷりを発揮する最強キャラクターとして成長していく。

主人公・リムルの無双展開を生み出す、2つのスキルをご紹介する。

捕食者

「捕食者」は取り込んだものの性質・成分を分解することで、能力や姿かたちを真似することが出来る、コピー能力。汎用性に富んだ能力であり、最初は言葉すら話せなかったスライムが洞窟にいるコウモリを吸収することで超音波を学び、しゃべることが出来るようになったりする。また、同じく蝙蝠から翼を得た結果、空を飛ぶことが出来るようになる。加えて、道端に落ちている薬草を体内で分解して、回復薬を作り「胃袋」の中に貯蔵することができ、いつでも自身を回復できるなど、捕食者スキルを上手に使いこなすことで攻守に優れたキャラクターに成長していく。

大賢者

「大賢者」はありとあらゆるものに正確な答えを導きだしてくれる。”金色のガッシュ”で清磨が手にする「アンサートーカー」のように自身の経験値が影響する能力ではなく、なんでも知っているAIが脳内にインストールされているイメージ。例えば、苦戦を強いられる戦闘において「倒す方法を教えて」と聞けば、簡単に倒す方法を教えてくれる。「強くなう方法は?」と聞けば、効果的な強化・成長手段も教えてくれる。捕食者と大賢者の組み合わせが、リムルを最強に仕立て上げていく根幹になっている。

魔物の街の発展と、仲間たちの成長ストーリー

魔物の町の発展と繁栄はこの漫画のかかせない魅力。最初はゴブリンなどの弱小種族しか存在しなかった町にも、リムルの強さと懐の広さに惹かれ、多くの種族が集まる。鍛冶が得意なドワーフ族や、戦闘が得意なオーガ族。土石の管理に長けたオーク族、森の管理人であるドライアドなど。ありとあらゆる種族が集まり、己の個性を発揮して町を発展させていく。”名付け”というこの世界特有のイベントが発生することで、魔物たちも次第に強化されていく。

人間が主体ではなく、様々な特性や特徴を持った魔物が主体の展開だからこそ、魔物の持つ個性ならではの国が出来上がっていくのも見ていて最高に面白い。しかし、この世界には魔物だけでなく、人間も多く生活しており、人間が主体となっている。史上初の魔物の国と、利権問題に揺れる人間の国が対峙したときにどんな展開が待っているのか。街の発展だけでなく、人間の国との折衝も見どころの1つ。

転スラは、”異世界もの”や”なろう系”初心者でも問題なくハマれる

万人がハマってもおかしくないほどに、王道のストーリーで読み応えのある作品。漫画版は連載中なので、ぜひ読み進めて連載においついてもらえたらと思う。
そしてこれから読まれる方のために改めて、転スラの魅力をご紹介する。

  1. 痛快で爽快感のあるストーリー展開
  2. 主人公リムルの無双っぷり

  3. 魔物の街の発展と、仲間たちの成長ストーリー

意識しなくとも、読み進めていけばこの3つの魅力に惹かれていくのは間違いない。豊富なキャラクター達をご紹介していないのですが、読み進めながらぜひ推しキャラを見つけてほしいと思う。私の押しキャラは、紅丸(ベニマル)と蒼影(ソウエイ)の2人。めちゃくちゃかっこいいですよ。

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